2026年度 理事長所信

理事長 佐々木 雄司

~ Be proactive ~

「インサイドアウトのアプローチから生まれる好循環」

理事長 佐々木雄司

自分自身の人生に主体的であること、その姿勢は人生を豊かにするための原点だと私は考えます。私たちは生活する上で、家庭や仕事において様々な苦難や困難に直面します。その際、私たちには2つの選択肢が与えられており、それを主体的に選択する能力があります。一つ目の選択肢は、他者や状況など外部環境のせいにして、他責的に物事を捉える姿勢です。二つ目の選択肢は、苦難や困難にどのように向き合うかを自ら決定し、自分ごととして捉え行動していく姿勢です。このように、私たちが直面する事実に対し、私たち自身が物事の捉え方を選択することが可能です。どのような状況に対しても、感情のまま行動を決定するのではなく、自らの意思でどのように反応するかを決め、自らの価値観に基づいて行動することこそが、主体的な姿勢であると私は考えます。

私は、2020年2月に法人を設立し、同じく2020年2月に青年会議所に入会しました。法人を設立して間もない私は、少しでも売上につながれば良いという浅はかな考えで入会を決意したのを覚えております。そのため、入会直後の私の青年会議所活動は、売上につながるかどうかの一点のみで参加の判断を行い、消極的な姿勢で青年会議所活動を続けておりました。時には強引に巻き込まれたり、強制されながら、自分なりに意味を見出せない活動に時間を費やしていると感じておりました。この時間を少しでも仕事に使いたいと思うことも少なくありませんでした。このような消極的な姿勢だった私にも関わらず、青年会議所活動に参加する度に、多くの先輩や仲間が私を気遣ってくれ、温かいサポートや支援に触れる機会に恵まれました。その先輩や仲間の利他の姿勢に触れることで、徐々に青年会議所活動に対して主体的になれたことを覚えております。一見、私にとって意味がないと思えるような活動でも、自分なりに意味を見出し、目の前の活動に一生懸命になれる。この主体的になれた私の経験は、私の人生観を変えていきました。仕事や私生活における事柄に対しても自らの意思で自らの態度を決定することで、その後の行動内容に好循環が生まれている実感があります。

私が青年会議所で経験した、人との関わりの中で自分の考えを見つめ直し、自分の行動を自分自身で責任を持って決定すること。一見、当たり前に思えるこのプロセスこそが、すべての始まりであり、その後の結果に大きな影響を与えることは明白です。しかし、この主体的である姿勢を日常的に持ち続けることは、より強い意志を持って意識していかなければ成し得るものではありません。何も思考せず単調に生活しているだけでは、日常に流され、主体的に物事を捉えることができません。私自身も、仕事や家庭において起る全ての事象に対し、強く意識を持たないと、感情に流され反応的な姿勢となってしまうことが多々あります。だからこそ、主体的な姿勢であり続けるためには、意識的な努力が必要だと考えます。

青年会議所は、地域の明るい豊かな社会を実現するために、社会の課題を解決し持続可能な地域を創るために運動を行っております。そして、社会の課題を解決するために、事業や例会などメンバーが様々な立場や考えに基づいて、青年会議所活動を展開しております。地域のためを思う気持ちが社会の課題を解決するための原点であり、社会の課題を解決するために起こりえる様々な事象に主体的になれて初めて地域にとって意味がある行動を起こすことができるのではないでしょうか。このように、青年会議所は、まさに主体的であることを体験しながら学ぶことができる貴重な団体です。

これまで私を主体的な姿勢に導いていただいた先輩方の利他の姿勢を、今度は私が中心になり、メンバーに強く引き継いでまいります。この貴重な場である青年会議所活動を通し、メンバーと共に主体的に活動に取組む経験を共有し、青年会議所活動を行う意義をメンバー自身で再確認してまいります。メンバー自身が自分の役割や置かれている立場に主体的に関わるプロセスを通じて、物事の見方や捉え方を少しでも自責の姿勢へと変え、自らの影響が及ぶ範囲にフォーカスし行動できるよう、パラダイムを変化させる運動を起こしてまいります。

~ 主体的に組織に関わろう ~

北上青年会議所は、各々の役割を担いながら一つの組織として成り立っています。組織とは、「共通の目的を達成するための人の集合体」です。そして、組織が効果的に機能するには、三つの要素が重要であると考えます。一つ目の要素は「共通の目的が個々に共有されていること」です。青年会議所は社会の課題を解決することで、明るい豊かな社会を実現するために活動している団体です。まずは共通の目的として、メンバーがこの目的を自分事として主体的に認識することが重要となります。二つ目の要素は「個々に貢献の意欲があること」です。組織を構成するメンバーが、見返りを求めない利他の姿勢で他のメンバーや組織に貢献する意欲は、お互いの心に寄り添った関わり方であり、組織をより強固なものに発展させていくことができます。そして三つ目は「個々のコミュニケーションが図られていること」です。このコミュニケーションが図れていることが最も重要であると考えます。組織は人で構成されております。その人同士の関係性がお互いに信頼しあい、何でも言い合える関係性を構築するために最も必要な要素がコミュニケーションだと思います。お互いの信頼関係が土台にあり、何でも言い合える心理的安全性が高い組織を構築していく必要があります。

組織は人の集合体です。構成するメンバーが自分の役割だけを全うすることだけ考えている組織では効果的に機能しません。所属する組織に対し、構成するメンバーに対し、主体的になれて初めて効果的に機能するものだと考えます。その礎となるメンバー間のコミュニケーションを大切にし、組織運営を行ってまいります。

~ メンバー自身が会員拡大の原動力になろう ~

「なぜ青年会議所に入会しているのか」、これは青年会議所を行っていると毎年メンバーに投げかけられる普遍的な問いです。私自身、なぜ青年会議所に入会しているのかを考えた際、様々な理由が挙げられました。その中でも、私自身が青年会議所に入会している大きな理由の一つに、自己成長できる組織であることが大きな要因になっていると考えました。青年会議所には、メンバーに対し成長の機会を平等に与え続ける使命があります。青年会議所が提供する成長の機会は、運動を通じて得られるもの、役職を通じて得られるものなど様々な機会が用意されていますが、その成長の機会に対し、個々が主体的になれて初めて機会を掴むことができ、確実に自己の成長につなげることができます。しかし、このような自己成長できる機会が用意されていることは、地域の方々には十分認知されておりません。成長の機会をさらに深堀し、メンバー自身が青年会議所活動から得られる知識やスキルを磨くことができる会員開発事業を積極的に展開します。そして、成長したメンバー自身が会員拡大の要となるような会員拡大運動を展開してまいります。

青年会議所活動は、メンバー自身が会費を負担し、その会費の中で活動を行っております。会費は個人で負担するメンバーもおりますが、多くは会社に負担していただいております。また、青年会議所活動は、仕事や家庭の貴重な時間を使うため、会社や身近な方々の理解が得られなければ続けていくことすら難しくなります。そのため、青年経済人で構成される青年会議所は、仕事にも活かせる知識やスキルを習得できる機会を提供し、ビジネスの場でも活躍できるような成長を促し、周囲の方々から認められる人材を育成する責務があると考えます。

会員数が減少している昨今、これまでの地道な会員拡大活動は必須ですが、これまで以上により具体的なメンバーの成長を促し、メンバーが仕事でも家庭でも活躍することこそが、送り出していただいている企業や家庭からの理解が図られます。そして、成長したメンバー自身の輝きは、北上青年会議所の魅力の源泉となり、価値ある組織と映るからこそ入会希望者の増加につながると考えます。

~ 地域の宝を未来へつなごう ~

子どもたちは、未来への大きな可能性を秘めています。私たちの地域の未来を担う子どもたちの成長を支えることは、私たちが住み暮らす地域全体で行っていく必要があるのではないでしょうか。将来を担っていく子どもたちが、幼少期に築き上げた様々な人とのつながりは、子どもの中で生き続け、大人になってもそのつながりが継続します。しかし、近年、SNSの発展、AIなどの新たなテクノロジーの進展により、デジタル上で人とつながることは容易になったものの、直接人とつながる機会は減少しているのではないでしょうか。デジタル技術が進展した便利な世界を否定する訳ではありませんが、子ども時代に経験する人との直接的なコミュニケーションは、人との信頼関係の形成に有効に働き、大人になっても継続する持続的な人間関係の源泉になると考えます。

子どもたちがこのような人とのつながりを構築するためには、様々な人と楽しい体験を共有することが重要と考えます。幼少期の楽しい体験は、子どもたちの自発性を育み、より人とつながろうとする行動を喚起します。そして、楽しみながら人とつながった体験は、人間関係の結びつきを強め、相互に長期的に支え合える力となります。学校だけではなく、青年会議所だからこそ創出できる様々な交流の場を提供し、地域の未来を育む起点となる事業を展開してまいります。

このような事業を効果的に展開するためには、青年会議所単独で事業を展開するのではなく、保護者や様々なステークホルダーを巻き込み、多くの価値観を持った大人が様々な角度から子どもたちの成長を考え、支援する体制が重要になります。そして、様々な価値観をもった多種多様な人と子どもたちが関わることは、違いを受け入れ尊重できる感覚が養われ、子どもたちの人間関係の幅が広がります。子どもたちは未来への大きな可能性を持っている地域の宝です。だからこそ、共創の意識をもって地域の宝は地域全体で守り、育み、支えていかなければなりません。

地域で人とのつながりを深めた子どもたちは、地域の仲間や大人とのが深まり、人間関係の温かさから、地域への愛着が醸成されていきます。地域への愛着が醸成された子どもたちは、互いに支え合い協力することで、地域の未来を担う存在に成長していきます。

~ 地域とともに組織を創ろう ~

北上青年会議所は創立から63年目を迎えます。これまで地域を想い活動してきた先輩諸兄姉の皆様の弛まぬ努力により、地域における北上青年会議所の存在価値を維持発展させてまいりました。これは、ひとえに先輩諸兄姉の皆様が地域を想い、地域のために主体的に活動を続けてきた賜物であります。この想いを引継ぎ、本年度も北上青年会議所のブランド価値を向上させてまいります。

北上青年会議所は、毎年、地域をより良くする事業を展開しております。地域課題を解決するには、きたかみで住み暮らす人々、行政や関係諸団体と活動の方向性を同じくして、初めて協働することが可能となります。様々なステークホルダーとの協働は、それぞれの視点から特色や強みを活かしながら、北上青年会議所単独では生み出せない価値を発揮することを可能とします。また、事業構築する段階では、担当する委員会が背景や目的を適切に捉えられるようたくさん思考し、多くの議論を重ねた上で事業ができあがります。このようにメンバーが必死に考え構築した事業だからこそ、多くの市民から共感を得られる事業がたくさんあります。この思考のプロセス、そして委員会が事業を行う目的や意義をしっかり伝えるからこそ、北上青年会議所の事業に対して地域からの共感が得られることにつながります。北上青年会議所の誇れる事業を広く認知していただき、共感を得ることで、北上青年会議所のブランド価値が高まるきっかけを創出します。

北上青年会議所のブランド価値を高めるためには、地域に必要とされる事業を展開することが大前提となります。地域に必要とされる事業を展開するためには、メンバー同士が結束し、委員会単独ではなく組織全体で事業を実施できる体制を構築することが不可欠です。そのためには、メンバーの考えや想いを汲み取り、メンバー間へ考えや想いをつなげる主体的な役割を持つセクションが必須であると考えます。メンバー間の想いを統一し、全員で協力しながら事業を実施できる組織体制こそが、北上青年会議所のブランド価値を高める原動力になると考えます。

~ 地域の未来は私たちの日常の意識から ~

青年会議所活動を続けていくと、一見、意味がないような活動やルールに直面することがあります。これは、青年会議所活動だけではなく私生活や仕事においても同じことが言えることだと思います。しかし、私たちには主体的に物事を捉え、自分の行動を自分で選択する能力が備わっております。自らの価値観に従って、行動する内容を自分自身で決定していく責任があります。物事の捉え方を変化させられるのは自分自身でしか成し得ません。そして、自分の責任において決定した行動には、納得感を持って取り組むことができます。主体的に行動したその先には、必ず自己成長と仲間の輪の広がりが待っています。

青年会議所に入会を決意したのは、どんな状況であれメンバー自らが決意したことだと思います。青年会議所活動は、人から言われて行うものではありません。全て個人の主体的な意思決定に基づき北上青年会議所が成り立っています。せっかく入会したこの団体で大きく成長するのも、仲間の輪を広げられるのも、全ては自分次第です。だからこそ、せっかく入会した北上青年会議所の環境をフル活用しましょう。

「想いの種を蒔き、行動を刈り取る。行動の種を蒔き、習慣を刈り取る。習慣の種を蒔き、人格を刈り取る。人格の種を蒔き、運命を刈り取る。」

地域に対して、仲間に対して、青年会議所活動に対して、私たちに起こりえる全ての事象に対して主体的に想いの種を蒔きましょう。一切の責任を自分自身で引き受けましょう。その先に運命を刈り取ることができる未来が待っています。

メンバー一人ひとりの主体性こそ、明るい豊かな社会の原動力だと私は考えます。

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